制作事例|WORKING

Honda RACING / ホンダ・レーシング

Honda RACINGのユニフォーム。1982年、Hondaの二輪レース活動を支える存在として歩みを重ねてきたホンダ・レーシング(HRC)様。数々の世界選手権カテゴリーで勝利を積み上げてきた、モータースポーツの最前線に立つ企業です。2022年には二輪レース活動に加えて四輪レース活動機能も担うことになり、創業40周年という大きな節目に、さらなる体制強化へと歩みを進められました。二輪・四輪を一つにした新体制は2023年よりスタート。選手やドライバーがHRCの代表としてイベントに立つ際に袖を通すアピアランスユニフォームにも、新しい体制にふさわしい一着への刷新が求められていました。

ただの作業着ではなく、選手の凛々しさや品格をそっと引き立てる一着であること。
HRCの象徴であるトリコロールカラーを、控えめながらも印象に残るかたちで表現すること。
そして世界各地のレース会場で、長く大切に使っていただけるだけの機能性と耐久性を備えていること。
デザインへの想いと、日々の実用性、その両方に丁寧に向き合うプロジェクトとなりました。

ベースに選んだのは、イタリアンクラシコとアメリカントラッドをやわらかく融合させたテーラードスタイル。アクティブさとエレガントさ、そのどちらも欠けることのないパイロットシャツに仕上げました。

襟の開きが水平に見える、イタリアンクラシコならではのホリゾンタルカラーを採用し、ノーネクタイでも襟がすっと美しく返る、上品な佇まいに。前立てはあえてプラケット仕様にすることで、両胸元の大きなフラップポケットが引き立つよう工夫し、赤とネイビーの配色で、ブランドカラーをさりげなく忍ばせています。

素材選びでは、世界を飛び回るハードなスケジュールの中でも、高級感を損なわず、日々のお手入れがしやすいこと。形態安定性に優れた生地を選び、デザインの意図を丁寧に汲み取った縫製と検品を重ねながら、今後のチーム増員やサイズ展開にも対応できるよう、長い目で見た生産計画もあわせてご提案いたしました。

Honda RACINGのユニフォーム。パイロットシャツから始まったものづくりは、その後コートやレインコート、ジャケット、ポロシャツ、パンツへと少しずつ広がっていきました。レースの舞台はもちろん、メディア対応や式典など、HRCの皆様が人前に立つあらゆる場面に寄り添えるユニフォームへと育っています。

新しいユニフォームについて、HRCご担当者様からは、精悍さと上質感を兼ね備えた一着が実現できたと、うれしいお言葉をいただきました。トリコロールをまとった選手たちの凛々しさが、イベントの場でより一層引き立つのではと、楽しみにされているご様子も伺えました。

オーダーメイドユニフォームには、ブランドの想いと、それを着る人の誇りを。私たちはこれからも、その一着一着に、静かに寄り添っていきたいと思っています。

Honda RACINGのユニフォーム。

UNIX TOKYO代表取締役。

制作担当者

堀 和博

ブランドや空間が持つ「佇まい」をどう衣服に落とし込むかを常に意識しています。お客様と対話を重ねることで、理想の一着に近づけていく過程が私たちの仕事の醍醐味です。ユニフォームが「着る人の自信」につながれば、これ以上嬉しいことはありません。