「うちの作業着も、もっとかっこよくできないだろうか」——そんな想いを抱く企業担当者の方は少なくありません。

作業着は、いまや単なる仕事着ではなく、会社の姿勢や文化を表現する重要なツールとなりつつあります。とはいえ、ひとくちに「かっこいい」といっても、その感じ方は人によってさまざま。流行のデザインをそのまま取り入れるだけでは、自社らしさが薄れてしまうこともあります。

この記事では、かっこいい作業着が企業にもたらす効果や押さえておきたいポイントとあわせて、私たちUNIX TOKYOが手がけた5社の制作事例を、その背景にある想いとともにご紹介します。「自社にとってのかっこよさとは何か」を考えるヒントになれば幸いです。

「かっこいい作業着」が企業に求められる理由

ネムリゾートのスタッフユニフォームであるブルゾン。

かつての作業着は、丈夫であること、動きやすいことが何よりも優先されてきました。しかし近年、デザイン性の高い作業着を導入する会社が業種を問わず増えています。まずは、その背景から見ていきましょう。

作業着は企業の「顔」でありブランドを映すもの

作業着を着用したスタッフは、企業らしさを表現する顔とも言えます。

現場で働くスタッフの装いが整っていると、それだけで「きちんとした会社だな」という印象につながります。反対に、くたびれた作業着や統一感のない着こなしは、仕事の質とは関係なく、企業イメージを損ねてしまうこともあるのです。

また、作業着には企業の理念や文化を可視化する役割もあります。カラーやシルエット、ロゴの見せ方ひとつで、その会社が大切にしているものが伝わっていく。私たちは、作業着をブランドを体現するブランディングツールのような存在だと考えています。

スタッフのモチベーションと採用力への効果

かっこいい作業着の効果は、社外に向けたものだけではありません。

袖を通した瞬間に「さあ、やるぞ」と気持ちが切り替わる。そんな一着は、働く人のモチベーション向上につながります。実際、私たちがユニフォームを納品した企業様からは「見た目に気が引き締まる」「現場の空気が変わった」というお声をいただくことが多くあります。

さらに近年は、採用活動への効果を期待して作業着を刷新する企業も増えています。「あの会社の作業着、かっこいいな」という印象は、特に若い世代にとって、その会社で働く自分を想像するきっかけになります。人材確保が難しい業界ほど、作業着への投資が採用力の底上げにつながっていると感じています。

「かっこいい」の基準は人によって違う

御社が描くかっこよさとは、どのようなものでしょうか? スタイリッシュさなのか、無骨さなのか、上品さなのか。思い浮かべるイメージは、きっと一つではないはずです。

世代・職種・現場によって異なる「かっこよさ」の感覚

スタイリッシュで細身のシルエットをかっこいいと感じる人もいれば、無骨なワークテイストにこそ魅力を感じる人もいます。上品なテーラード風の装いに憧れる現場もあれば、スポーティで軽快な印象を好む現場もあるでしょう。

世代によっても感覚は異なります。若手スタッフに人気のデザインが、ベテランには「落ち着かない」と感じられることも珍しくありません。幅広い年齢層が同じ一着を着る作業着だからこそ、誰か一人の「かっこいい」だけを基準にすると、現場に馴染まないユニフォームになってしまうリスクがあるのです。

だからこそ軸にすべきは「企業らしさ」

では、何を基準にデザインを決めればよいのでしょうか。私たちがご提案しているのは、流行や個人の好みではなく、「企業らしさ」を軸に据えるということです。

会社としてどんな価値を提供しているのか。現場のスタッフはどんな誇りを持って働いているのか。その答えから、ユニフォームに必要なデザインや素材、パターンを組み立てていきます。

企業らしさが宿った一着は、流行に左右されず、長く愛される。そして着る人にとっても「自分たちの服だ」と胸を張れる存在になっていく。かっこよさと企業らしさを両立できることが、オリジナル制作の醍醐味でもあるのです。

かっこいい作業着に共通する3つのポイント

私たちがこれまで数多くの作業着を手がけてきた中で、「かっこいい」と評価される一着には共通点があると感じています。ここでは3つのポイントに整理してお伝えします。

シルエットと配色に一貫した意図があること

かっこいい作業着は、細部に至るまでデザインの意図が一貫しています。

たとえば、全体をワントーンでまとめて洗練された印象をつくる。コーポレートカラーを差し色としてさりげなく効かせる。シルエットはすっきりと見せながら、動きに必要なゆとりは計算して確保する——。

「なんとなく選んだ色」「既製品にロゴを付けただけ」のユニフォームとの違いは、こうした細部の積み重ねから生まれます。

機能性・安全性に裏打ちされたデザインであること

デザインと機能性は、切り離して考えるものではありません。

どれほど見た目が良くても、動きづらく、安全性を欠いた装いは、ユニフォームとしての役割を果たすことができません。むしろ、現場の動きや環境から逆算して設計されたデザインこそが、結果として美しいシルエットを生む——それが私たちの実感です。

ポケットの位置や大きさ、ファスナーの仕様、素材の選定。機能のための工夫がそのままデザインのアクセントになっている作業着は、見る人にも「考え抜かれている」という印象を与えます。

着る人が誇りを持てること

最後のポイントは、少し情緒的かもしれませんが、最も大切なことだと考えています。それは、着る人自身が誇りを持てる一着であることです。

会社のロゴを背負って現場に立つスタッフにとって、作業着は単なる仕事道具ではありません。自信を持てるユニフォームであるかどうかは、立ち振る舞いや仕事への向き合い方にまで影響していきます。

かっこいい作業着とは、突き詰めれば働く人の誇りを形にしたものなのだと、私たちは多くの現場で実感してきました。

作業着がかっこいい会社5選|制作事例と背景

ここからは、私たちUNIX TOKYOが実際に手がけた作業着・ワーキングユニフォームの事例を5社ご紹介します。どの事例にも、その会社ならではの「かっこよさ」を形にするまでの背景があります。

エアポートメンテナンスサービス株式会社|ミリタリー×ワークで表す現場の誇り

成田空港のインフラ保守・保全を担い、空港の安全を支えるエアポートメンテナンスサービス株式会社。創立40周年という節目に、スタッフが誇りを持って着用できる「企業の顔」となるユニフォームへと刷新しました。

完成したのは、ミリタリーテイストとワークウェアの実用性を掛け合わせた全7アイテム。象徴となるブルゾンは、カーキグレーのやわらかなワントーンで、胸元やサイドのディテールが航空機の翼を思わせるのびやかな表情をつくり出しています。

エアポートメンテナンスサービス(株)の新ユニフォームの写真。ブルソン、シャツ、ポロシャツ、ベストが写っている。

大きめのマチポケットやファスナー仕様など「働く手」の動きを妨げない工夫に加え、防寒ブルゾンには夜間の安全を守る反射パーツも搭載。さらに一部アイテムでは素材のリサイクルや回収・再活用の仕組みを導入し、持続可能性への視点まで組み込んだプロジェクトとなりました。

<エアポートメンテナンスサービス株式会社の導入事例を詳しくみる>

Honda RACING(HRC)|トリコロールを忍ばせたテーラードスタイル

Honda RACINGのユニフォーム。

Hondaのレース活動を支え、モータースポーツの最前線に立ち続けるホンダ・レーシング(HRC)。二輪・四輪を一つにした新体制のスタートに合わせ、選手やドライバーがイベントで着用するアピアランスユニフォームを刷新しました。

目指したのは、ただの作業着ではなく、選手の凛々しさや品格を引き立てる一着。ベースに選んだのは、イタリアンクラシコとアメリカントラッドを融合させたテーラードスタイルのパイロットシャツです。

Honda RACINGのユニフォーム。

ノーネクタイでも襟が美しく返るホリゾンタルカラーを採用し、赤とネイビーの配色でHRCの象徴であるトリコロールをさりげなく忍ばせました。世界を飛び回るハードなスケジュールにも耐えられるよう、形態安定性に優れた生地を選定。ご担当者様からは「精悍さと上質感を兼ね備えた一着が実現できた」とのお言葉をいただいています。

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ヒビノ株式会社|現場の声をすべて叶えた60周年ブルゾン

音響・映像・ライブイベント設営を手がけるヒビノ株式会社の、設立60周年を記念したユニフォーム。社内アンケートで集まった現場のプロフェッショナルならではのリアルな要望を、一つも妥協せずに形にしたプロジェクトです。

「寒暖差が激しいから温度調節しやすいものがいい」「道具が多いからポケットを増やしてほしい」「フードは必須だけど乾きにくいのは困る」——。そうした声に応え、フードは襟部分への収納と取り外しの両方に対応。機材を扱うタフな動きに耐えるコーデュラ社のリップストップ生地を採用し、脇下のメッシュベンチレーションで蒸れも逃がします。

襟のスナップボタンでブルゾンと一体化できるインナーベストも展開し、季節や現場に合わせて自分で調整できる汎用性を実現。導入後は「こんなに機能が詰まっているなんて」と驚きの声が上がり、展示会などのイベントでも着用される、会社の顔として機能しています。

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日本カルミック株式会社|清潔感を体現するスポーティなブルゾン

衛生製品のレンタルをはじめ、業界の中でも高いシェアを誇る日本カルミック株式会社。創業50周年の節目に合わせて、メンテナンススタッフが着用するブルゾンを制作しました。

デザインのヒントにしたのは、業務に必要な機能性と、幅広い年齢層のスタッフが在籍しているという現場の実情です。どの年齢層にとっても心地よく着られるサイズとデザインであることを重視しました。

防寒素材でありながら軽量で、動きやすいパターン。ネイビーとホワイトを基調とした、誠実さと清潔感を演出するカラーリング。スポーツウェアを意識したスマートなデザイン。これらの要素が、スタッフ自身の気持ちの高揚に加えて、クライアントに与える印象にも変化をもたらしました。会社の看板を背負う一着として、誇りとモチベーションを支えています。

<日本カルミック株式会社の導入事例を詳しくみる>

NEMU RESORT|自然に溶け込む「境界をなくす」ユニフォーム

ネムリゾートのスタッフ。男女でユニフォームを着用して立っている。

伊勢志摩の豊かな自然に囲まれたリゾート施設「NEMU RESORT」。これまではセクションごとに異なる既製品を導入していたため、施設全体の統一感が出せず、「ネイチャーリゾート」としての世界観を表現しきれないという課題を抱えていました。

私たちが着目したのは「境界をなくす」というアプローチです。すべてのアイテムをユニセックスで設計し、サイズ展開を一本化。スタッフがどのセクションにいても柔軟に着回せるようにしながら、管理面の煩雑さも解消しました。

デザインは、施設を象徴する合歓の木や伊勢志摩の森をイメージした、ベージュやグリーンを基調としたカラーリング。アクティビティの現場ではタフなワークウェアとして、ロビーでは洗練されたアウターとして機能する一着です。スタッフからは「施設全体でお客様を迎えている感覚になれる」という声が上がっています。

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オーダーメイドで作る作業服の導入の流れ

トルソーに着せている制服を整えている様子

「オリジナルの作業着を作ってみたいけれど、何から始めればいいのかわからない」という方のために、導入までの流れをご紹介します。

一般的なオーダーメイド作業服の制作の流れ

オーダーメイドの作業服は、一般的に次のような工程で進みます。

まず、ヒアリングで要望や課題を整理し、それをもとにデザインを提案。デザインが決まったらサンプルを制作し、試着で着心地やサイズ感を確認します。その後、工場での量産を経て納品——という流れが標準的です。

工程自体はどの会社に依頼しても大きくは変わりません。しかし、各工程でどこまで深く踏み込むかによって、仕上がりは大きく変わってくると私たちは考えています。

UNIX TOKYOの制作フロー|一般的な流れとの違い

私たちUNIX TOKYOの制作フローも、大枠は一般的な流れと同じです。違いは、その一つひとつの「深さ」にあります。本当に価値のある一着を作るためには、時間をかけてお客様と対話し、より深く知ることが不可欠。このアプローチこそが、私たちの強みだと考えています。

対話する

まずはお客様と対話を重ね、ご要望をお聞きします。単に「かっこよくしたい」という言葉の背景には、必ずその会社ならではの想いや課題があるもの。要望の奥にある想いを紐解くことから、ものづくりが始まります。

深く知る

資料やヒアリングだけで進めるのではなく、実際に現場を体験します。現場でしか体感できない、スタッフの方々の空気感、働き方などの情報をインプットします。働く人の動きと環境を肌で捉えることで、机上では見えない課題やヒントが見つかります。

組み立てる

対話と現場理解をもとに、生地・デザイン・パターンを組み立てます。デザイン案の提示にとどまらず、サンプル・スケジュール・コスト・納品後の運用方法まで含めてご提案するのが私たちのスタイルです。

より良くする

完成したサンプルは、実際の現場で検証していただきます。そこで見つかった課題を解消してから生産へ。運用開始後も、追加生産のタイミングで改良を重ね、より質の高いユニフォームを提供します。

フルオーダーとセミオーダーの違い

オーダーメイドには、一から自由に設計する「フルオーダー」と、既存アイテムをベースにする「セミオーダー」があります。

フルオーダー セミオーダー
着数の目安 60着以上 60着以下
納期の目安 約6ヶ月 約4ヶ月
特徴 オリジナル性が高い一方、納期は長め 導入しやすい一方、オリジナリティはやや低め
向いているケース ブランドを重視し、差別化したい場合 スピードやコストを重視する場合

どちらが合うかは、企業の規模や目的によって異なります。迷われた場合も、現状の課題からご一緒に整理いたしますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

作業着の「かっこよさ」に、唯一の正解はありません。スポーティな軽快さ、テーラードの品格、機能美、自然との調和。今回ご紹介した5社の事例が示すように、かっこよさの形は企業の数だけ存在します。

大切なのは、流行を追うことではなく、自社らしさをどう表現するかという視点です。そうして生まれた一着は、企業のブランディングを高め、働く人の誇りを支えてくれる。作業着への投資は、コストではなく未来へのブランド投資だと私たちは考えています。

御社にとっての「かっこいい」とは、どんな一着でしょうか。その答えを、私たちと一緒に探してみませんか。まずはお気軽にご相談ください。