ギュウ 「つどい」店主 

ユニフォーム、酒、演歌

#01

自分はラーメン屋なんですが、店内がかなり暑く、年中、真冬でもTシャツ、ワークパンツ、前掛けというスタイル。動きやすく丈夫な物を選んでます。特にパンツが丈夫な物でないとすぐ破れるんですよ。毎回同じところが。汚れるところも一緒。動きになにかクセがあるんでしょうけど。なのでユニフォームや制服の人を見ると、汚れてるところ、ほつれてるところが気になる。その人のクセが出るから。

よく行く立ち飲み屋に作業着で楽しそうに呑んでるオジサン達が沢山いて、やはり立ち飲み屋には作業着がよく合う。憧れは、工務店の方とかが着てるセットアップの物とニッカポッカなんです。そういえばうちの爺ちゃんが大工でいつもポケットが沢山付いてるベストに、ニッカポッカ姿で焼酎お湯割とアテは角天、おきゅうと、なかなか渋い呑みかたしてた。ユニフォーム、酒、演歌、落ち着かされたのち静かに抱きしめられる感覚。こんなあたしに寄り添ってくれる物語があります。自分もたまにワークマンに行ってユニフォームを見てるんですが、機能性の高い物が沢山あって見ていて楽しい。パンツに10個もポケットが付いてたりして、自分も10個あるポケットに酔って落としても大丈夫な物を沢山いれてます。

制服の思い出というと、高校のころ牛丼屋でバイトしてたんですが、そこの制服がグリーンのチェックシャツで、僕は全然似合わなくて。東南アジアの留学生のお姉さんがアルバイトでいて、そのシャツが凄く似合っていて、制服の良さをビンビンに感じてました!そのころはまさか自分が飲食店をやるなんて思ってもいなかったけど、やっぱり制服も心地よい物がちょうどいい。

生活の余白を埋めるように、仕事帰り制服のまま朝までやってる酒場に、いい感じのおばちゃんが焼くやきとりの指使いを感じながら、焼酎お湯割。溢れる母性!

ユニフォーム、酒、演歌、

自分も44だけど爺ちゃんの気持ちが解るような齢になったのだなぁ。。